36歳男性 本山紀夫さん(仮名)のラストレター 宛先は「芳美さん(奥さん)」

ママへ

えーと、これをあなたが読むという事は僕は死んでいるのでしょうか?
うっそ、僕はこれを書いているのは36歳なんだよ
この手紙があなたに届くのは僕がいくつの頃なんでしょうね?

僕、最期までがんばっていましたか?
僕は弱虫だけど、この手紙を書いた事を糧に、何があっても
ママの前ではがんばれると思いました。
だからもし僕が最期までがんばれていたので有れば、
ママ、僕の事少しだけは褒めてくださいね。

子供達元気かな?
ずっとずっと元気で育ってくれると思うけど、
ごめんね、子供達をママにだけ任せてしまったね。

僕が死んだらこの手紙はママに届くのだろうけど、僕は死んでも
子供やママ達の近くにいて必要な限り見守りたいと思っています。

でも、いつまでもみんなの周りにいたら、ママは再婚出来ないよね。

そうだママ、ママは僕より6歳年下だから、きっと今もまだまだ若いん
だから子供達のためにも新しい人との出会いが有っても良いんだよ。
良いんだよって言うか、そうして欲しいよ。
僕の大好きだったママと子供達が幸せになるのならば、僕は
必ず喜ぶんよ、そんな人が現れたら僕はその人に一言だけ
心からのお願いをして、天に還ると思います。

ねぇ、ママ・・・って、芳美さん^^
芳美さんって呼ぶのはずいぶん久しぶりだねぇ。
僕、死ぬ前にもきっとママの事はママって呼んでいたでしょう?
だって芳美さんと呼ぶと僕は妙に照れくさい。

でも、子供達が生まれるまではずっと芳美さんって呼んでいたよね。
どうしても呼び捨てにするのが勿体なくて、僕はいつもさん付けで
呼んでいたんですよ。

芳美さん、あなたと出会えて僕は幸せでした。
今、こうしてこのラストレターを書いていても、書いている最中に
思い返しても、あなたと出会えた事は僕の人生にとって大切な
大切な時間でありすべてです。

だから、芳美さん、僕がいなくなっても幸せでいてください。
明るくて勝ち気でがんばり屋さんで、そして食いしん坊の芳美さん。
はじめて出会ったときから、この手紙を書いている間まですべての時間
で感謝していることを感じています。

必ず僕はそのまま、感謝をし続けて最期を迎えている事でしょう。

ありがとう、ほんとうにありがとう。

僕は最期にその言葉をあなたに贈る事が出来たらもう満足です。
いつもはなかなか伝えられていなくて、ごめんなさい、なんだけどね
判ってくれていたよね、僕が感謝していたのは。

芳美さん、出会ってくれてありがとうございました。
おかげで僕の人生はとっても有意義だったと、手紙を書いていて
心の底から確信をしています。

きっときっと見守っているから、どうか子供達と一緒に幸せに
なってくださいね。
至らなかった僕、そしてパパだっただろうけど、僕はあなたに
支えられて子供達とも出会えてほんとうに幸せでした。

また逢う日が来るかな。
来たら嬉しいな。

けど、それが叶うとしてもずっと先で良いので僕の分も長生きも
してください。

あなた達の幸せだけはどこにいっても心の底から祈っています。


2009.10.10 本山紀夫がラストレターを書きました。






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